もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
記憶をなくす前の私を想ってくれていた嶺。
記憶を失っている今の私は?


そしてこのまま記憶が戻らなかったらどうなるの・・・?


ふと化粧用の机に置かれた鏡に、開けている窓から見える月の光が反射しているのが目に入った。

寝室からはベランダに出られるようになっていて、そっと客間で寝ているであろう嶺を起こさないように扉を開ける。

外は少し肌寒い・・・。

満月の明かりに照らされながら目を閉じる。

この同じ空の下。
恭は何をしているのだろうか・・・。
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