もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
いつか、恭を思わなくなる日がくるのだろうか。

恭を忘れてしまう日が来るのだろうか。

もう忘れたくない。
何も忘れたくない。

私は目をギュッと閉じながら恭と出会った、今ある記憶を2年前からたどった。

大丈夫。ちゃんと覚えてる。
忘れてない。

大丈夫。



何度も何度も過去を振り返りながら私は月夜に願った。

もう・・・なにも忘れませんように・・・と。
私から記憶を奪わないで・・・と。
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