もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
寝室に入り私は扉を閉めてすぐに座り込んだ。

頭が痛い。

恭が処方してくれている薬がまだ残っている。
でも薬を持っているのは嶺・・・。

我慢するしかない。

嶺に言ったら心配かけてしまう・・・。

頭を抱えながら痛みが和らぐことを願う・・・。

そうしている間にも時間が過ぎていく・・。

私はずきずきと痛む頭をなるべく動かさないようにしながら支度を始めた。
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