もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
記憶はなくても、体が勝手に覚えていることもある。

自分では全く意識していないのに・・・

「そう?」
「あぁ。ごめん、なんかうれしくなってさ」
嬉しそうな嶺の表情に私も思わず微笑む。

嬉しそう・・・



携帯電話を手にして家に帰ると嶺はさっそくリビングのソファに一緒に座り私に携帯電話の操作を教えてくれた。

そして
「電話帳に必要な連絡先入れておいたから」
と電話帳を開いて私の手に、携帯を置き、自分の仕事部屋に行ってしまった。
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