もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
「ありがとう」
「あぁ」
嶺はにこっと微笑んでから再びキッチンへ向かう。
私はタオルを目に当てて大きく深呼吸をした。
ちゃんと嶺にも話をしないとならない。
キッチンの方からいい香りがしてくる。
「お待たせしました。ミルクティです。」
その声に私はタオルをとり目を開けた。
「熱いから気をつけろよ?少しは冷ましたけど。」
「うん」
嶺から渡されたカップは嶺とペアの物で、嶺は黒、私はグレーの猫が描かれたカップだった。
記憶がないままの私が使うことにはじめは違和感を感じていた。
でも、ペアの物を使っている時の嶺の顔を見ると、自分から用意して使ってしまうようになった。
「このカップは一緒に選んだの?」
私の質問に戸惑うように嶺が私を見る。
「あぁ」
嶺はにこっと微笑んでから再びキッチンへ向かう。
私はタオルを目に当てて大きく深呼吸をした。
ちゃんと嶺にも話をしないとならない。
キッチンの方からいい香りがしてくる。
「お待たせしました。ミルクティです。」
その声に私はタオルをとり目を開けた。
「熱いから気をつけろよ?少しは冷ましたけど。」
「うん」
嶺から渡されたカップは嶺とペアの物で、嶺は黒、私はグレーの猫が描かれたカップだった。
記憶がないままの私が使うことにはじめは違和感を感じていた。
でも、ペアの物を使っている時の嶺の顔を見ると、自分から用意して使ってしまうようになった。
「このカップは一緒に選んだの?」
私の質問に戸惑うように嶺が私を見る。