もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
弾き終えると全身から力が抜けた。
手が急に震えだす。
「鈴っ!」
いつの間にか近くにいた嶺がピアノの椅子から落ちそうになる私の腕をつかんでくれた。
「嶺・・・」
声までがたがたと震えている。
でもこれは恐怖で震えているわけでも、疲れて震えているわけでもない。
「弾けてた!?」
「・・・あぁ。弾けてたよ」
「私っ!自分の手じゃないみたいにっ!」
「弾けてたよ。」
「私の音だった?」
「あぁ。鈴の音だった。」
その時、嶺の頬に一筋の涙が伝った。
手が急に震えだす。
「鈴っ!」
いつの間にか近くにいた嶺がピアノの椅子から落ちそうになる私の腕をつかんでくれた。
「嶺・・・」
声までがたがたと震えている。
でもこれは恐怖で震えているわけでも、疲れて震えているわけでもない。
「弾けてた!?」
「・・・あぁ。弾けてたよ」
「私っ!自分の手じゃないみたいにっ!」
「弾けてたよ。」
「私の音だった?」
「あぁ。鈴の音だった。」
その時、嶺の頬に一筋の涙が伝った。