もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
「泣いてるの・・・?」
そっとその涙に手を伸ばすと、嶺の涙は熱い。
「ばか。泣くに決まってんだろ。」
「『これは鈴の音』」
そう言いながら私が鍵盤に触れる。
私が触れたのはⅭ(ド)の音。
驚きに目を丸めた嶺は真っ赤な目で私に微笑む。
「そう。それは鈴の音。すべてのはじまりの音。鈴の音だよ。」
優しい声・・・。私の瞳からもいつの間にか涙が流れた。
「嶺の音はこの音。」
私はA(ラ)の音に触れる。
「オーケストラの基本になる音。集まる音。広くて大きな音。」
いつの日にかよみがえった記憶・・・
更に驚いた顔をした嶺は、もう一筋涙を流した。
そっとその涙に手を伸ばすと、嶺の涙は熱い。
「ばか。泣くに決まってんだろ。」
「『これは鈴の音』」
そう言いながら私が鍵盤に触れる。
私が触れたのはⅭ(ド)の音。
驚きに目を丸めた嶺は真っ赤な目で私に微笑む。
「そう。それは鈴の音。すべてのはじまりの音。鈴の音だよ。」
優しい声・・・。私の瞳からもいつの間にか涙が流れた。
「嶺の音はこの音。」
私はA(ラ)の音に触れる。
「オーケストラの基本になる音。集まる音。広くて大きな音。」
いつの日にかよみがえった記憶・・・
更に驚いた顔をした嶺は、もう一筋涙を流した。