もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
目を開けると、そこには間近に嶺の寝顔があった。
驚きに体に力が入る。
そっと視線をあたりにうつすと、そこは私が使わせてもらっている寝室のベッドだった。
ベランダで話をして・・・嶺に抱きしめられながら月を見上げた記憶で止まっている私。
あのまま眠ってしまって、嶺がベッドまで運んでくれたのかもしれないと冷静に考える自分と、思わぬ嶺との距離に動揺する自分。
そっと嶺から離れようとして、私の腰にがっしりと嶺の手が回されていることに気が付いた。
「・・・ん・・・・」
少し私が動いたことで、嶺が気づいて体を動かした。それでも私に回された手はそのままだ。
「・・・」
黙って寝たふりをしようか・・・それとも嶺を起こそうか悩んでいると、嶺がぱっちりと目を開けた。
驚きに体に力が入る。
そっと視線をあたりにうつすと、そこは私が使わせてもらっている寝室のベッドだった。
ベランダで話をして・・・嶺に抱きしめられながら月を見上げた記憶で止まっている私。
あのまま眠ってしまって、嶺がベッドまで運んでくれたのかもしれないと冷静に考える自分と、思わぬ嶺との距離に動揺する自分。
そっと嶺から離れようとして、私の腰にがっしりと嶺の手が回されていることに気が付いた。
「・・・ん・・・・」
少し私が動いたことで、嶺が気づいて体を動かした。それでも私に回された手はそのままだ。
「・・・」
黙って寝たふりをしようか・・・それとも嶺を起こそうか悩んでいると、嶺がぱっちりと目を開けた。