もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
過去の真実
夕方になり、ケーキ店が開いているうちにと私たちは嶺の運転する車で出かけた。
まだ私の体調はいまいち。
嶺もきっとわかってくれていて、無理はしないように気を付けてくれている。
「チョコケーキがいいな。俺。」
「私はいちごの乗ってるケーキがいいな」
「ははっ」
ハンドルを握りながら嶺が笑う。
「・・・?」
「食べ物の好みは変わらないな」
「え?」
「ケーキで喜ぶのも、そのケーキの中でも鈴はいちごさえ乗ってればなんだっていいっていうところも。」
「そう?」
「そう。やっぱり、鈴は鈴だ。」
ふと言った嶺の言葉が私の心に響く。
「いちごの音はAの音で俺と同じ音だって鈴は言ってた。」
「なんでだろ・・・」
「ラララ~って歌いたくなるからだって言ってた。」
「単純・・・」
まだ私の体調はいまいち。
嶺もきっとわかってくれていて、無理はしないように気を付けてくれている。
「チョコケーキがいいな。俺。」
「私はいちごの乗ってるケーキがいいな」
「ははっ」
ハンドルを握りながら嶺が笑う。
「・・・?」
「食べ物の好みは変わらないな」
「え?」
「ケーキで喜ぶのも、そのケーキの中でも鈴はいちごさえ乗ってればなんだっていいっていうところも。」
「そう?」
「そう。やっぱり、鈴は鈴だ。」
ふと言った嶺の言葉が私の心に響く。
「いちごの音はAの音で俺と同じ音だって鈴は言ってた。」
「なんでだろ・・・」
「ラララ~って歌いたくなるからだって言ってた。」
「単純・・・」