もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
その日の夜。
嶺が私に買ってくれた携帯電話が鳴った。
私の携帯電話が鳴るのは嶺からの連絡くらいで、ほかはほとんどなったことはない。
慣れない着信音は嶺が作曲した曲。
私は慌てて寝室の化粧台の上に置かれている携帯電話の着信画面を見た。
そこには『長谷部恭』と名前が表示されている。
この番号も、名前も登録してくれたのは嶺だ。
どんな気持ちで登録してくれたのか考えるだけで心がギュッと締め付けられる。
考えている間に着信音が止まってしまった。
不在着信の表示に切り替わると同時に大きな喪失感に襲われる。
嶺が私に買ってくれた携帯電話が鳴った。
私の携帯電話が鳴るのは嶺からの連絡くらいで、ほかはほとんどなったことはない。
慣れない着信音は嶺が作曲した曲。
私は慌てて寝室の化粧台の上に置かれている携帯電話の着信画面を見た。
そこには『長谷部恭』と名前が表示されている。
この番号も、名前も登録してくれたのは嶺だ。
どんな気持ちで登録してくれたのか考えるだけで心がギュッと締め付けられる。
考えている間に着信音が止まってしまった。
不在着信の表示に切り替わると同時に大きな喪失感に襲われる。