もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
「それでお金を渡したんでしょ?」
その話は最近嶺から聞いている。
お金を母親に渡したことで喧嘩をしたことも。
「ごめん」
嶺が小さく頭を下げる。
「でも私のためだった。」
「・・・」
「嶺、謝らないで。言ってくれたでしょ?前を向くために、後ろ向きな言葉は言わないって」
「・・・あぁ」
「ほかにもまだ話せていないことがあれば教えてほしいの。私、大丈夫だから。」
「・・・」
「嶺がいてくれるから。大丈夫。」
私は嶺の大きな手を握った。
そんな私の手に嶺はもう片方の自分の手を重ねた。
その話は最近嶺から聞いている。
お金を母親に渡したことで喧嘩をしたことも。
「ごめん」
嶺が小さく頭を下げる。
「でも私のためだった。」
「・・・」
「嶺、謝らないで。言ってくれたでしょ?前を向くために、後ろ向きな言葉は言わないって」
「・・・あぁ」
「ほかにもまだ話せていないことがあれば教えてほしいの。私、大丈夫だから。」
「・・・」
「嶺がいてくれるから。大丈夫。」
私は嶺の大きな手を握った。
そんな私の手に嶺はもう片方の自分の手を重ねた。