もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
静かな早朝の台所に、二人がたくあんをかむいい音が響いた。
その音に私の少し早くなっていた鼓動がいつものように落ち着いていくのを感じた。
恭が作ってくれた朝食はごはんとお味噌汁と漬物とおひたしというかなりシンプルなメニュー。
それでも、心にしみるような温かさを感じて、私はいつもよりもたくさん食べることができた。
恭からの無言の応援と励ましが込められた朝食。
まずいわけがない。
食べ終えると、いつもは見送りなんてしない恭が私を玄関まで送ってくれた。
「昼前に行く」
「・・・うん」
「じゃあな」
「行ってきます」
大きな手を振り私の行ってきますにこたえる恭。
私が玄関から出て家を離れてから振り向くと、まだ恭は玄関に立ち私の方を見ていた。
見送られている背中が熱い。
その音に私の少し早くなっていた鼓動がいつものように落ち着いていくのを感じた。
恭が作ってくれた朝食はごはんとお味噌汁と漬物とおひたしというかなりシンプルなメニュー。
それでも、心にしみるような温かさを感じて、私はいつもよりもたくさん食べることができた。
恭からの無言の応援と励ましが込められた朝食。
まずいわけがない。
食べ終えると、いつもは見送りなんてしない恭が私を玄関まで送ってくれた。
「昼前に行く」
「・・・うん」
「じゃあな」
「行ってきます」
大きな手を振り私の行ってきますにこたえる恭。
私が玄関から出て家を離れてから振り向くと、まだ恭は玄関に立ち私の方を見ていた。
見送られている背中が熱い。