もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
真実を伝えた瞬間、大きな声で叫んだ鈴はそのまま意識を失った。


あの日から・・・2週間が経っている。


『コンコン』
鈴が倒れてから3日後。
俺はどうしたらいいかわからないまま、鈴が通っていたマンションの近くの病院に鈴を転院させた。
「はい」
病室の扉がノックされて中に入ってきたのは、長谷部さんだった。

「すみません」
病室に入るなり、俺に頭を下げる長谷部さん。

「いえ。すみません」
俺も長谷部さんに頭を下げる。
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