もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
「鈴・・・離れることが鈴のためなのか・・・?」

目を開けないままの鈴は日に日にその指が細くなり、頬が痩せていることが目に見えてわかる。

「もう、遅すぎるくらいなのか?」


この手を離すのが遅かったから・・・こうなってしまったのか・・・?


この手を離したら・・・


鈴は本当の幸せをつかむことができるのか・・・?



生きていてくれただけでも良かったと思ったあの日。
どんどんと欲張ってもう一度鈴の心までも欲しくなった俺の罪なのか・・・?
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