もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
すぐにくることも考えた。

でも、それじゃ鈴との約束を破ることになるから、すぐには来られなかったんだ。ごめんな。


鈴・・・
俺は・・・


俺はまた大切な命守れないんじゃないかって怖いんだ。

本当は怖いんだよ。

唯一守りたかった命も、守れない俺が、もう誰も想えないと思っていた俺が、もう一度こんなに誰かを愛せると思わなかった。

でも・・・こうしてもう一度誰かを愛することができた。

鈴と出会って、もう一度人を愛することができた。
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