もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
なのに、また守れずに失いたくないんだよ・・・。

「鈴・・・」

その名前を呼んでも鈴は何も反応はしない。

「俺はあの家に帰る」

「・・・」

「目が覚めたら、俺のこと怒りに来てくれよ。約束やぶっただろって。」

鈴の手を握る。


「な・・・。待ってるから・・・鈴。」

鈴の手の甲に、反則だとわかりながらも俺は口づけた。
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