もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
本当は鈴に会いに来るべきじゃなかったのかもしれない。

いや。


きっと会いに来るべきじゃなかったのに俺は我慢できなかった。

この目で鈴の無事を確かめるまではいたたまれなくて、結局我慢できず、神永さんを苦しめてしまうとわかっていながらここに来てしまったんだ。

「ごめんな・・」
俺は鈴に謝った。


あと少しだけ。

もう少しだけ。

鈴を待ってもいいのだろうか。
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