もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
流れる涙を嶺はそっと大きな手で拭ってくれた。
「だからこそ、終わらせたかった・・・。」
「・・・」
「ずっと、私自分を責めてた。お母さんに対しても、申し訳ないって思ってた。同じようにお父さんにも。」
「あぁ・・・」
嶺は、わかってるというように何度も頷く。
「私がちゃんとできなかったから、二人を不幸にしたって・・・。」
「それは違う。」
はっきりと否定してくれる嶺。
私は嶺の方を見て微笑んだ。
「お母さんにちゃんと謝って、それで、もう縁を切りたいって言おうと思ってたの。」
「鈴・・・」
嶺は知らなかった話に、少し驚いていた。
「私も幸せになりたかったから・・・。嶺と一緒なら幸せになれるってわかってた。ここにいたい。嶺の隣にいたいって・・・。こんなにも私を必要としてくれる人も、心地よい居場所を作ってくれる人も、それまでいなかったから・・・。」
「・・・鈴・・・」
「だからこそ、終わらせたかった・・・。」
「・・・」
「ずっと、私自分を責めてた。お母さんに対しても、申し訳ないって思ってた。同じようにお父さんにも。」
「あぁ・・・」
嶺は、わかってるというように何度も頷く。
「私がちゃんとできなかったから、二人を不幸にしたって・・・。」
「それは違う。」
はっきりと否定してくれる嶺。
私は嶺の方を見て微笑んだ。
「お母さんにちゃんと謝って、それで、もう縁を切りたいって言おうと思ってたの。」
「鈴・・・」
嶺は知らなかった話に、少し驚いていた。
「私も幸せになりたかったから・・・。嶺と一緒なら幸せになれるってわかってた。ここにいたい。嶺の隣にいたいって・・・。こんなにも私を必要としてくれる人も、心地よい居場所を作ってくれる人も、それまでいなかったから・・・。」
「・・・鈴・・・」