もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
嶺の瞳からも涙が一筋伝う。
「鈴を待つの、もうやめる」
「・・・」
涙で私は何も言葉にできない。
「ちゃんと帰ってきてくれてありがとう」
「・・・嶺・・・っ・・・」
「もう、待たない。」
「・・・」
「鈴」
「・・・」
「俺、鈴の手、はなす。」
真っ赤な瞳で、涙の伝う頬で、嶺は私に微笑む。
今までに見た中でも一番優しく穏やかな微笑みを私に向ける嶺。
「鈴。」
「・・・」
「鈴は自由だよ・・・。」
「・・・」
「行きたいところに、行っていいんだよ」
「鈴を待つの、もうやめる」
「・・・」
涙で私は何も言葉にできない。
「ちゃんと帰ってきてくれてありがとう」
「・・・嶺・・・っ・・・」
「もう、待たない。」
「・・・」
「鈴」
「・・・」
「俺、鈴の手、はなす。」
真っ赤な瞳で、涙の伝う頬で、嶺は私に微笑む。
今までに見た中でも一番優しく穏やかな微笑みを私に向ける嶺。
「鈴。」
「・・・」
「鈴は自由だよ・・・。」
「・・・」
「行きたいところに、行っていいんだよ」