もう一度君と ～記憶喪失からはじまる2度目の恋～

恭は荷物が置いてある部屋に私を連れていくとその部屋にある服の中から自分の服をとり、頭から私にかぶせた。

恭が着せてくれたのは、恭の部屋着。

全身をすっぽりと包まれるその服は冬用で、真水を頭からかぶった今の私には温かくてちょうどいい。

「おいで」
恭は私に大きな服を着せると、再び手をひく。

恭は私を寝室に連れていくと「よいしょ」と私の体を抱き上げて、簡単にベッドに横にした。

「なに？」
ベッドに私の体を横にしてから、すぐに恭もベッドに上がる。

「俺も男だからな」
「え？」
「襲う」
「えー。ばか」
「あっためるっていう口実で来た。」
「どへんたい！」