もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
ふと体を離した恭が私の顔を覗き込む。
「・・?」

こうして恭に抱きしめられていると、私の瞳から涙が流れることがある。

大きな熱い手で伝う涙を拭う恭。
心配そうな顔をしている恭。

そんな恭に私は微笑みながら口づける。

「幸せ」とつぶやきながら。



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