もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
番外編~嶺~
「今夜は遅いから」
「了解」

朝食を一緒に食べながら一日の予定の確認をするのが私たちの日課だ。
「夕飯は?」
「うーん・・わからない。わかったら連絡するね」
「了解」

私は恭と一緒に暮らしながら仕事を続けていた。
恭の家にピアノを入れたことで、私は月に数回仕事で家を空けるだけで、あとはネット環境さえあれば仕事は家でできていた。

「気を付けて行けよ」
「うん。ありがとう。」
「俺は今日は市場と〇〇ホームの無料相談の日」
「了解」
恭は市場の手伝いをしながら街にある精神科で仕事をしたり、無料相談や近所の小学校のカウンセラーの仕事をしている。
< 381 / 432 >

この作品をシェア

pagetop