もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
一日の予定を確認してから私は仕事の支度をして、恭は私よりも先に仕事に行った。

支度を終えると私は戸締りをしてから仕事の道具を手にして出かける。

道を歩く人のほとんどが顔見知りのようなまち。

声をかけられながら私は電車に乗り、目的の場所へ向かった。


そこは恭と住む街とは全く違って、都会。
高いビルがいくつも並んでいる。

目的のビルに入り、エレベーターの乗り目的の階のボタンを押そうとしていると、駆け込んでエレベーターの乗ってきた男性がいた。

細身のスーツに、高い身長。

肩で息をしているその人は・・・「嶺」。
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