もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
「鈴」
「ん?」
曲を作りながら盛り上がっていると、不意に嶺は真剣な顔になり私を見ないまま私の名をよんだ。
「幸せか?」
そう言って、私の方へ視線を向ける嶺。
「・・・うん」
大きな罪悪感を感じながら首を縦に振った私に、嶺は偽りのない笑顔を向けてくれた。
「そっか。よかった。」
その笑顔に嘘がないことなど私には簡単にわかる。
心から私の幸せを願う嶺の気持ちの温かさと大きさに感謝をしながら、私はこの人に何が返せるのだろうと考える。
私が行方不明になっている間、嶺の大切な時間を私に費やさせてしまった。
「ん?」
曲を作りながら盛り上がっていると、不意に嶺は真剣な顔になり私を見ないまま私の名をよんだ。
「幸せか?」
そう言って、私の方へ視線を向ける嶺。
「・・・うん」
大きな罪悪感を感じながら首を縦に振った私に、嶺は偽りのない笑顔を向けてくれた。
「そっか。よかった。」
その笑顔に嘘がないことなど私には簡単にわかる。
心から私の幸せを願う嶺の気持ちの温かさと大きさに感謝をしながら、私はこの人に何が返せるのだろうと考える。
私が行方不明になっている間、嶺の大切な時間を私に費やさせてしまった。