もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
「鈴」
「ん?」
今も変わらず穏やかで優しい目を向けてくれる嶺。

「幸せになれ」
「うん」
「俺も幸せになる」
「うん」

そう言って微笑む嶺には私の気持ちは伝わっているのだろう。

「また一緒に曲作ろう。」
「うん」

「うれしいな。鈴と過去の話ができるって」

嶺は一瞬遠くを見つめた。

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