もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
「もちろん。ペット自慢できたのもうれしかったし。なかなかカワウソの良さをここまでわかってくれる人いなかったからさ。」
「私もうれしいです。」
無邪気な笑顔の若菜に、嶺は気兼ねせずに話せていることに自分でも気づいていた。
「私、実は音符が読めなくて。」
「そうなの?」
「すみません。今猛勉強中なんです。神永さんの担当ができるって決まって、私、神永さんの音楽が大好きなんです!」
はじめは色眼鏡で若菜を見ていた嶺。でも、カワウソトークをしているうちにその色眼鏡は完全になくなっていた。
「感覚で好きだった神永さんの音楽に携われることがうれしくて、初めてちゃんと音楽というものに向き合っています。はじめは音符の読み方から勉強していて、今は楽譜が読めるように勉強しているところです。」
若菜の人柄からこの子には駆け引きや嘘がないのだろうと嶺は直感で想っていた。
「まだまだ私なんかが担当で不安だと思いますが、精一杯頑張りますので、勉強もしますので、どうぞよろしくお願いします」
深々と床につくくらいの勢いで頭を下げる若菜に、悪い子ではないと思った嶺は、少し安心した。
「私もうれしいです。」
無邪気な笑顔の若菜に、嶺は気兼ねせずに話せていることに自分でも気づいていた。
「私、実は音符が読めなくて。」
「そうなの?」
「すみません。今猛勉強中なんです。神永さんの担当ができるって決まって、私、神永さんの音楽が大好きなんです!」
はじめは色眼鏡で若菜を見ていた嶺。でも、カワウソトークをしているうちにその色眼鏡は完全になくなっていた。
「感覚で好きだった神永さんの音楽に携われることがうれしくて、初めてちゃんと音楽というものに向き合っています。はじめは音符の読み方から勉強していて、今は楽譜が読めるように勉強しているところです。」
若菜の人柄からこの子には駆け引きや嘘がないのだろうと嶺は直感で想っていた。
「まだまだ私なんかが担当で不安だと思いますが、精一杯頑張りますので、勉強もしますので、どうぞよろしくお願いします」
深々と床につくくらいの勢いで頭を下げる若菜に、悪い子ではないと思った嶺は、少し安心した。