もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
「鈴」
「・・・?」
名前を呼ばれて私が恭を見る。

「俺はどんな選択をお前がしても、応援する。支える。」
少し微笑みを含む穏やかな顔。
恭は私を安心させようとしている。

「鈴が俺にあっちに行けって言うまで、そばにいるさ」

私はもう一度目を閉じて恭にすがるようにして涙を流した。




この人を離すことができるだろうか。
心まで離れることはできるだろうか・・・。
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