もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
ひとりいつもの場所から海を見る。
よせてはかえす波を見つめながら私は大きく深呼吸をした。

昨日はここに来ることができなかった・・・。

昨日から確実に何かが変わってきている・・・。




私は・・・このままどこへ行こうとしているのだろうか。
どこへ行きたいのだろうか・・・。


そんなことを考えていると『ザクッザクッ』といつもの足音がした。

その足音が恭の足音だと振り返らなくてもわかる。
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