鬼の子〜新選組〜«完»
藤堂「は?」


翔太?「だから俺は翔太じゃない。
そうだな…翔太の中の人格だな、」


沖田「この前翔太が言ってた…」


翔太?「あぁ、そのうちの一つが俺だな。
翔太じゃ呼びづらいよな…
俺のことは琉、とでも呼んでくれ。」



藤堂「…琉はなんで翔太と入れ替わったんだ?」


琉「人間と関わるのは久しぶりだからな、挨拶しておこうと思ってな、」



近藤「翔太が倒れたって本当か!」


沖田「近藤さん…」


山南「いつもと様子が違うような…」


土方「お前は翔太か?」



琉「俺は翔太であり翔太じゃない。
説明…するか、

俺は翔太の中の人格の琉だ。
出てきたのは忠告しようと思ってな。」


土方「忠告…?」


琉「あぁ、翔太は何百年も生きているが
心は幼いままだ。
辛い時は俺らが守っていたが、
最近は覚醒の予兆が出ていてな、
あまり表に出られなくなった。

そこでお前らに俺らの意志を預けようと思ってな。」


山南「意志…とは?」


翔太「翔太を守って欲しい。

翔太の一族を殺した空雷はまだ生きている。奴に翔太の居場所が見つかってしまった。
もう隠れるのは無理だ。だがちょうどその時に覚醒が始まろとしている。
俺たちは表に出れなくなる。
だからお前らに助けて欲しいんだ。」


近藤「俺たちが責任を持って守ろう!」


沖田「僕達が守ります!」


藤堂「空雷なんてぶちのめしてやる!」


山南「翔太は渡しません。」


土方「心配要らねぇ」



琉「…そうか、だがあいつらは妖だ。
普通の刀では斬れないからな、
妖刀を渡そう。」


山南「妖刀…」


琉「あぁ、これは妖を滅することが出来る。15本程置いていく。
いざとなったら使ってくれ。」



近藤「ありがとう。翔太は俺らに任せてくれ。」


琉「あぁ、頼んだ。
俺以外にも人格はいる。
みんな翔太のことが大事なんだ。
俺は銀髪に金色の目、覚えといてくれ。
くれぐれも1人にしないでくれよな。
じゃあ。」



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