月刊ヤングMAGAZIN

オレはしばらく
図書室の前に立ち尽くした…




あ、椛のとこ行かなきゃだった!

さんかく公園




「橘くん、珍しいね!
ごめん、今、開けるね〜」



「え…?」



「図書室、開くの、待ってたんでしょ?」



「え…?」



図書室の先生が
図書室の鍵を開けてくれた




「いや…今日は、帰ります…」



図書室なんて
夏の暑い時だけ行く場所でしょ




「残念…
また、暑くなったら来てね!」


バレてる


「あ、今日図書室来てくれた人にコレ…
バレンタインだから…」



先生からチロルもらった



「あ、ありがとうございます
…友チョコですか?」



「え…?」



「いや…、一応確認…」



先生は笑った



「じゃあ、本命ってことで!
さっき、中村くんたちから聞いた
5点なんでしょ?」



「じゃあ中村たちにもあげた?」



「あげた」




「意味ないじゃん!」




「橘くん、さっき5点獲得してたじゃん!」



見てんじゃん!




「さようなら…」



「さよなら
青春て、いいねーーー」





そう言って先生は図書室に入った





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