月刊ヤングMAGAZIN

「嵩琉!ごめーん、、、」



椛の声がした




「走ってきたの?」




「うん、、家から、、、走ってきた、、、」



じゃあ、別に家でもよかったじゃん





「待った、、、?」



「いや…」



ここに着いてから椛に送った
メッセージの時間を見たら


30分近く経っていた




「ぜんぜん待ってない…30分ぐらい」



「ごめーん」





2月の寒空の下…30分



着いた時より
だいぶ暗くなってた



「寒!」


ブル…



「ホントに、ごめんね…」



椛はオレに謝って

抱きついてきた




「もしかして
温めてくれてるの?」



「うん」



「ぜんぜん包み込まれてない…オレ
椛のチビ」



「せっかく、温めてあげたのに…」



なんでオレって
いつも椛にそーゆーこと言っちゃうんだろ





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