月刊ヤングMAGAZIN
「嵩琉…」
後ろから声がした
「なに?」
オレは振り返った
「こっち見ないで…
…
…聞いてもいい?」
え、なんか…
なに?
「うん…いいよ」
「嵩琉、私のこと、もぉ好きじゃない?」
「え!なんで?」
オレは思わず振り返った
「こっち見ないで」
「あ、はい、
なに…?その質問…」
「そぉかな〜って思って聞いてみた」
「なんで、そんなこと思うの?
オレは、好きだよ
椛のこと」
「だって…最近、素っ気ないもん、嵩琉」
「そんなことないし!
そぉしてるつもりはないけど
椛がそぉ思ったなら…ごめん」
オレは椛のこと
好きで好きで仕方なくて
なのになんで
椛はそぉ思ったんだろう
「ホントに…?」
「ホントに」
「じゃあ、こっち見ていいよ」
振り返ったら
椛は笑顔だった
安心した