月刊ヤングMAGAZIN

パーカーに袖を通して椛は嬉しそうにした


ブカブカのパーカーを着て

オレに見せた椛が

かわいくて抱きしめたくなった




「これ着たら寒くないし
嵩琉に抱きしめられてるみたい」

そう言って椛は
テーブルの上のさくらんぼを食べ始めた




え、…で?


じゃあ、オレ、用無しじゃん…



オレの役目ないんかーい!!!





「椛、やっぱパーカー返して!」



「なんで?ヤダ…」




振り返った椛の頬が

さくらんぼで膨らんでた



かわいすぎじゃん!椛




オレは椛の膨らんだ頬にキスした


ーーー



微笑んだ椛を抱きしめた





抱きしめたらパーカーから

オレの匂いがして



嫌だった





椛、18歳おめでとう






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