月刊ヤングMAGAZIN
「あ…嵩琉…
花火の音聞こえる…」
「え?」
「ほら!」
椛が耳を澄ました
「ね!聞こえるでしょ
嵩琉、目、閉じてみて…」
「んー…聞こえるかな…」
ーーー
え…
唇に何か触れた
目を開けたら目の前に椛がいた
キスされた?オレ
とぼけた顔して…椛
かわいいだろ♡
あーーー
勉強したくないモードに入ってきた
「花火の次の日はね
花火の音が聞こえる気がして…
毎年、それを楽しむんだよ
嵩琉のことを思い出して…」
へー…
毎年そんなこと思ってたんだ、椛
付き合ってから
いろいろ知ったことがある
いろいろって
全部
椛がオレを好きだってことなんだけど