月刊ヤングMAGAZIN

「じゃあ…続きしよっか…嵩琉」



「え…うん…」



ドクン…



「次、ココだよね?
嵩琉、わかる?」


椛が参考書に目を向けた



「え、あ、そっちね…」


まぎらわしいだろ!



「椛先生、違う!」



「え、違ったっけ?」



「うん、違う
こっち…」



ーーーーー



「こっちでしょ、先生
今日は、勉強しない」



ーーー



「ん…嵩琉…ダメだよ…」



「椛が先にしたんだし…
責任とれ!」



「ごめん…ね…」



「謝らなくていいけど…」



ーーーーー


ーーー



「ん…」



「したかったでしょ、椛」



「…うん…したかった」



「オレも…」



ーーー

ーーー


ーーーーー



椛、ずっと我慢してたでしょ


オレのために




< 256 / 380 >

この作品をシェア

pagetop