月刊ヤングMAGAZIN

「橘先輩って
他校に彼女いるって噂ですけど
ホントにいるんですか?」



「なに?いきなり」



「いるんですか?」



「彼女なんて…ないよ…
いるわけない、よ…」



「ホントですか?」



「…うん…」



「あの…

私、橘先輩のこと、好きです

付き合ってください!」



え?

はい?

今なんて言った?



「先輩と実行委員やって
いつも先輩優しくて好きだなって思ってて
このまま終わるのヤダな…って

彼女いないなら
できるまででもいいし
卒業まででもいいので
私を彼女にしてください!」



どーしよ…



「えっと…沢田さん
よく考えた方がいいよ…
オレ、バカだし、頼りないし、かっこ悪いし
沢田さんが思ってるような人間じゃないから
やめときなよ…」



「そんなことないです!
この数ヶ月、先輩と実行委員やって
いつも私を助けてくれたし
かっこいいですよ…先輩…

好きなんです
先輩が好きなんです」



「沢田さん…」



< 264 / 380 >

この作品をシェア

pagetop