月刊ヤングMAGAZIN
「橘先輩って
他校に彼女いるって噂ですけど
ホントにいるんですか?」
「なに?いきなり」
「いるんですか?」
「彼女なんて…ないよ…
いるわけない、よ…」
「ホントですか?」
「…うん…」
「あの…
…
私、橘先輩のこと、好きです
…
付き合ってください!」
え?
はい?
今なんて言った?
「先輩と実行委員やって
いつも先輩優しくて好きだなって思ってて
このまま終わるのヤダな…って
…
彼女いないなら
できるまででもいいし
卒業まででもいいので
私を彼女にしてください!」
どーしよ…
「えっと…沢田さん
よく考えた方がいいよ…
オレ、バカだし、頼りないし、かっこ悪いし
沢田さんが思ってるような人間じゃないから
やめときなよ…」
「そんなことないです!
この数ヶ月、先輩と実行委員やって
いつも私を助けてくれたし
かっこいいですよ…先輩…
…
好きなんです
先輩が好きなんです」
「沢田さん…」