月刊ヤングMAGAZIN

迷路から外れた裏側で椛がしゃがんでた


「椛!どぉした?」


「ちょっと、具合悪くなって…」


「大丈夫?…椛、立てる?」



「うん…大丈夫…
ちょっと座ったら、よくなったかな…
萌たち、大丈夫かな?」



「萌ちゃんと彼
さっき、出てきて
椛のこと心配してたけど
他まわってもらってる
椛、連絡できる?」



「うん…
でも、ふたりの邪魔しちゃ悪いから…
私、少し休んだら、帰るよ」



「保健室行く?」



「んーん…
ちょっと静かなところで休んだら
大丈夫だから…」



「じゃあ、図書室の手前に準備室あるから
そこにいなよ」



「うん…ありがと…」



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