月刊ヤングMAGAZIN

駅まで向かう途中

椛の姿が見えた



よかった…



「椛!」



「嵩琉!
電話…してないのに…」



「遅かったから心配で迎えに来た」



「…」



「ダメだった?」



「…ありがと…」



いつもの様に椛の手を繋いだ



ビク…

椛の手がオレの手から離れた



椛?



やっぱり、この前のこと

怒ってる?



「椛、この前、ごめん…
やっぱり、オレのヤキモチで…
今日も勝手に迎えになんて来て
過保護すぎだよね、オレ
これから、ちょっと気を付けるね」



「嵩琉…
…ごめん…

ごめん、なさい…」



え…

椛?



声、震えてる



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