月刊ヤングMAGAZIN
「…嫌い?私のこと…」
椛が聞いてきた
「いや…
なんか、ドキドキしたから…」
「…なんで?」
「だから、なんでって聞くな!
…好きだからじゃないの?
…
オマエのこと好きだから
キスしたんだろ!」
ドーン…ドーン…
「嬉しい…
私ね…グラビアやる時
好きな男の子思い浮かべてって言われて
いつも、嵩琉のこと思い浮かべてた
…
だから、見てほしかった
嵩琉に…」
「オレの友達も毎月みんな見てたよ
…
それが、嫌だった…
…
オマエのこと、性的な目で見てんだよ!
嫌じゃないの?椛は」
ドーン…
「嵩琉も、見た?
…性的な目で」
「いや、オレは…見てないし…
…
見たくなかった、そんなふうに椛を」
「そっか…」
ドーン…ドーン…ドーン…
「見て、いいの?
椛のこと…」
「ん?」
ドーンドーン…ドーン…
「だから、オマエのこと
抱きたいとか、ヤリたいとか、
そーゆーことだろ!」
「…うん、見てほしい」
「え…」
「嵩琉がいい…」
椛がオレの目を見た
ドーン…
ーーー
ーーーーー
「…いいの?椛」
「…うん」
ーーー
ーーー
ーーーーー
「椛…」
ーーー
「…なに?」
ーーーーー
「好き…」
「私も好き…」
ーーー
ーーーーー
オレは花火の音も聞こえないくらい
椛に夢中になった