月刊ヤングMAGAZIN
椛の視線を感じた
「なに?」
椛は黙ってオレに顔を近付けた
「なに?」
「嵩琉…キスしたい…」
「なに、急に…
タイミング違うだろ…」
オレは
たぶん、照れくさかった
たぶん、したかった
たぶん、椛が言うの待ってた
「ケーキ半分あげるから!」
「別にいらない」
「…嵩琉、キスしたくないの?」
「ケーキ、ホントは全部食べたいんだろ」
「…うん、食べたい」
「じゃあ、食べれば…」
「じゃあ…キスできない?」
椛が拗ねた顔でオレを見た
「ケーキいらないけど…」
ーーー
オレは椛にキスした