月刊ヤングMAGAZIN
「あ、椛、迷子にならないように…
先にプレゼント渡しとく」
オレは椛の首にネックレスをした
「ハイ…」
「え…なに?」
「オレの、っていうしるし
オレから、離れないでね」
「なに、なに?
見えない…」
椛はバッグから鏡を出して見た
「わぁ…いいの?」
「うん、クリスマスだし…」
「それで嵩琉バイトしてたの?
ママが言ってた」
早速、連絡網回ったね…
「ありがとう
大切にするね」
「うん、オレも大切にする」
「え、何を?
私、嵩琉に何もあげてない」
「オマエのこと、大切にするってこと」
「そっか…嬉しい」
ネックレスよりもオレの言葉の方が
椛は嬉しそうだった