死にたがりの僕が、生きたいと思うまで。
「あづ、服脱げ」
あづの顔を見ながら言う。
「へ?」
「パーカー濡れてるのに着たまんまじゃ寒いだろ。風邪も悪化するし。俺の貸してやるから。今度来た時返せばいいんだし、気にすんなよ。わかったら早く脱げ」
風邪が悪化するなんて口実だ。
頭以外にも痣があるのかと思ったから、それを確かめたかった。
「いっ、いいよ。別に寒くねぇし」
あづは見栄を張るように言う。
今ので確信した。こいつは、本当に頭以外にも痣がある。
「そうか? ならいいけど」
でも、これ以上詮索したらダメだ。
言いたくないなら、無理矢理聞き出さない方がいい。逆上しちゃう可能性もあるし、それが懸命だ。
それにしても、なんで痣があるんだ?
穂稀先生があづに虐待をしてるのか? いやそれはない。証拠もないし、何より俺はあの人を疑いたくない。あの人なわけがない。
あづの顔を見ながら言う。
「へ?」
「パーカー濡れてるのに着たまんまじゃ寒いだろ。風邪も悪化するし。俺の貸してやるから。今度来た時返せばいいんだし、気にすんなよ。わかったら早く脱げ」
風邪が悪化するなんて口実だ。
頭以外にも痣があるのかと思ったから、それを確かめたかった。
「いっ、いいよ。別に寒くねぇし」
あづは見栄を張るように言う。
今ので確信した。こいつは、本当に頭以外にも痣がある。
「そうか? ならいいけど」
でも、これ以上詮索したらダメだ。
言いたくないなら、無理矢理聞き出さない方がいい。逆上しちゃう可能性もあるし、それが懸命だ。
それにしても、なんで痣があるんだ?
穂稀先生があづに虐待をしてるのか? いやそれはない。証拠もないし、何より俺はあの人を疑いたくない。あの人なわけがない。