恋って西洋風グミの味?
大槻とあたしが話してるのも、教室のみんなは全く興味がないみたい。
これってすごく珍しい光景なんだけどなー。
そもそも大槻が一人じゃないってことがすごく珍しいのに、やっぱりみんな見てもいない。
みんな自分のことに必死なんだなぁ…なんてちょっと感心しちゃってる間にも、大槻が、また読書に戻ろうとしたので必死で止めてみた。
何で止めたのかはわからないけど。
「で、そのパノラマって話はどんな話なの?」
「読めばわかる。」
「あたし文学苦手ー。」
「じゃぁ知らないままで結構。」
その時あたし、ひらめいちゃったんだよね。
この本読めば、不思議ちゃんになれるかも?!って!!!
「大槻!不思議ちゃんになりたいからその本貸して!」
大槻はびっくりしたようなむっとしたような表情でこっちを見た。
「本はそういうためにあるんじゃない。お前さー、不思議ちゃんって自分で言ってなるものだと思ってんの?」
むかっ。
こいつはムカつくことをずけずけと言ってのけるやつだな…。人が苦労してるのも知らず…って知らなくて当たり前なんだけど。
「よく考えてみたら、大槻が不思議系なんだよね。ということは、それを見習っていけば不思議ちゃんになれるんじゃないかしら!」
「お前ほんまもんのあほだろ」
大槻はぽつりと、
「お前がグミ食いだした時期ときっかけがこれで納得行ったよ」
と言った。
これってすごく珍しい光景なんだけどなー。
そもそも大槻が一人じゃないってことがすごく珍しいのに、やっぱりみんな見てもいない。
みんな自分のことに必死なんだなぁ…なんてちょっと感心しちゃってる間にも、大槻が、また読書に戻ろうとしたので必死で止めてみた。
何で止めたのかはわからないけど。
「で、そのパノラマって話はどんな話なの?」
「読めばわかる。」
「あたし文学苦手ー。」
「じゃぁ知らないままで結構。」
その時あたし、ひらめいちゃったんだよね。
この本読めば、不思議ちゃんになれるかも?!って!!!
「大槻!不思議ちゃんになりたいからその本貸して!」
大槻はびっくりしたようなむっとしたような表情でこっちを見た。
「本はそういうためにあるんじゃない。お前さー、不思議ちゃんって自分で言ってなるものだと思ってんの?」
むかっ。
こいつはムカつくことをずけずけと言ってのけるやつだな…。人が苦労してるのも知らず…って知らなくて当たり前なんだけど。
「よく考えてみたら、大槻が不思議系なんだよね。ということは、それを見習っていけば不思議ちゃんになれるんじゃないかしら!」
「お前ほんまもんのあほだろ」
大槻はぽつりと、
「お前がグミ食いだした時期ときっかけがこれで納得行ったよ」
と言った。