恋って西洋風グミの味?
「おお、嬉しいね。うちは輸入菓子専門だからね。そう言うのを好きって言ってくれると冥利に尽きるっていうもんだよ」

えへへ・・・なんか嬉しいな。

「こんなにお菓子に囲まれてるなんてうらやましいです」

「今の女の子はダイエットとかであんまりお菓子を羨ましがってくれないから、オジサン嬉しいよ。えーと、君は神菜ちゃんだよね。」

「…はい?なんであたしの名前知ってるんですか…?」

「あれ?優喜とよく話すんじゃないのかい?」

「う~ん・・・」

ちょっと唸ってしまったあたし。実際そんなに話したことはないし…。でもなんでオジサンがあたしの名前知ってるの?!

「クラスにお菓子好きの女の子がいるって聞いたことがあってね。それで覚えてたんだ。あいつは口が悪いから、頭はあんまり好さそうじゃないって言ってたけど、実際はとってもかわいいし、いい子だね」

おじさま、褒めすぎですよ!実際あたしはちょっと照れてしまった。
あれ?これって誉められてるのかな?大槻があたしのこと自宅で話してるなんてちょっと意外…。なんで?

・・・・あっ、あたし目的忘れてた!こんなことしてるんじゃなくて、ブレザー返すんだった…!!!大槻、早く帰ってこいよ!
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