恋って西洋風グミの味?
図書室を出ると、松下さんがあたしのことを追いかけてきていた。
「神菜ちゃん!」
そう呼びとめられる。
松下さんとも基本的にそんな仲はよくない。あんまり話すタイプの子でもないし、クラスでも別グループだから。
「神菜ちゃん、ごめんね・・・」
松下さんは素直に謝ってきた。
「え?何が?」
「あたし、優喜君のことが好きで、この間の図書室で優喜君が放課後話あるって神菜ちゃんに言ったでしょ?優喜君が学校で人と話すの見たことなかったからあたし、一人で勝手に嫉妬しちゃってその日の放課後の出来事とかも、もう前が見えなくなっちゃってたんだ…」
「いや、別に全然大丈夫だよ~てゆーか、松下さんと大槻が付き合ってると思ってたしね!」
松下さんはクスッとさみしそうに笑って
「そうだったらよかったな」
と言った。
「あ、本当に違うんだ…あたしの勘違いだったんだね。なんか修羅場とか聞いたからどうなったのか気になってたんだ。」
「修羅場って言うか、あの場で私が振られただけだよ。みっともないけど、優喜君、好きな子いるんだって。だから無理って言われたの。」
「ほぉーあいつも言うときは言うんだねー」
ちょっと感心。つか、ヤツにも好きな子がいるのか…ふむ…初耳。
「ねぇ、一つ聞いていい?」
松下さんが、申し訳なさそうに聞いてきた。
「神菜ちゃん、なんでそんなに優喜君と仲いいの?」
ぎく…タク先輩との一件があってからお宅に無理やりお邪魔したとかは絶対言えない。
「仲良くないよ?フツーのクラスメートだよ?」
「でも、ケータイ番号とアドレス、知ってる…よね?」
…なんで松下さん、そんなところまでチェックしていらっしゃるんですか?
突っ込みたい気持ちでいっぱいだったけど、ここは笑ってごまかすしかない。
「ああ~なんというかね、帰り道一緒になったんだ。その時、話しかけたらノリでね~」
ああっ自分で言っておいて苦しい言い訳…っ!!!
「そっか。」
「優喜君の好きな人、分かったからもういいや。ありがとう、神菜ちゃん。あと、ごめんね、神菜ちゃん。」
あ、結局あたしに興味はないわけね。まぁいいんだけど。
大槻の好きな人?
…誰だそれ。
「神菜ちゃん!」
そう呼びとめられる。
松下さんとも基本的にそんな仲はよくない。あんまり話すタイプの子でもないし、クラスでも別グループだから。
「神菜ちゃん、ごめんね・・・」
松下さんは素直に謝ってきた。
「え?何が?」
「あたし、優喜君のことが好きで、この間の図書室で優喜君が放課後話あるって神菜ちゃんに言ったでしょ?優喜君が学校で人と話すの見たことなかったからあたし、一人で勝手に嫉妬しちゃってその日の放課後の出来事とかも、もう前が見えなくなっちゃってたんだ…」
「いや、別に全然大丈夫だよ~てゆーか、松下さんと大槻が付き合ってると思ってたしね!」
松下さんはクスッとさみしそうに笑って
「そうだったらよかったな」
と言った。
「あ、本当に違うんだ…あたしの勘違いだったんだね。なんか修羅場とか聞いたからどうなったのか気になってたんだ。」
「修羅場って言うか、あの場で私が振られただけだよ。みっともないけど、優喜君、好きな子いるんだって。だから無理って言われたの。」
「ほぉーあいつも言うときは言うんだねー」
ちょっと感心。つか、ヤツにも好きな子がいるのか…ふむ…初耳。
「ねぇ、一つ聞いていい?」
松下さんが、申し訳なさそうに聞いてきた。
「神菜ちゃん、なんでそんなに優喜君と仲いいの?」
ぎく…タク先輩との一件があってからお宅に無理やりお邪魔したとかは絶対言えない。
「仲良くないよ?フツーのクラスメートだよ?」
「でも、ケータイ番号とアドレス、知ってる…よね?」
…なんで松下さん、そんなところまでチェックしていらっしゃるんですか?
突っ込みたい気持ちでいっぱいだったけど、ここは笑ってごまかすしかない。
「ああ~なんというかね、帰り道一緒になったんだ。その時、話しかけたらノリでね~」
ああっ自分で言っておいて苦しい言い訳…っ!!!
「そっか。」
「優喜君の好きな人、分かったからもういいや。ありがとう、神菜ちゃん。あと、ごめんね、神菜ちゃん。」
あ、結局あたしに興味はないわけね。まぁいいんだけど。
大槻の好きな人?
…誰だそれ。