悪魔のご飯は愛情です

進路指導室のドアをノックし、テオは「失礼します」と言ってから入る。先生は何やら資料を見つめていた。

「先生、なぜ僕を呼び出したんですか？」

テオがそう訊ねると、「実はこのことで……」と先生はテオに資料を見せる。それは、使い魔に関するものだった。使い魔になることを望んでいる強い魔力を持った妖怪のことまで書かれている。

「どういうことですか？」

テオの中の嫌な予感が危険だと警告する。先生は冷たい目をしていた。

「君の使い魔についてだ。君はローガン家の人間で、この学校の誰よりも優秀。そんな君の使い魔があれでは世間体が悪いだろ」

「僕は確かにローガン家の人間ですが、家や世間体にフィービーは関係ありません！！」

フィービーを使い魔から外せと先生は言っているのだ。テオは必死でフィービーのいいところを話す。フィービーが使い魔でなくなることが怖かったのだ。

「確かに、フィービーは魔力も弱くて戦いに役に立ちません。でも、俺にとってフィービーは大切なパートナーなんです！！」