悪魔のご飯は愛情です
テオがどれだけ話しても、先生の冷たい目は変わらない。そして、先生が口を開いた。

「ローガンくんの使い魔、入って来なさい」

「は?」

先生が何を言っているのか、テオは一瞬理解が遅れた。しかし、なぜか暗い顔をしてフィービーが入って来る。そして、フィービーはテオを見るなり悲しげな目を向けた。

「……やっぱり、私はご主人様にもそう思われてたんだ。私はいつもそう。どれだけ頑張っても、何を一生懸命しても、みんなから弱いだけで遠ざけられる。やっと私を受け入れて、愛をくれる人に会えたって思ったのに……」

「は?お前、何言って……」

フィービーの瞳から涙があふれ出す。涙はどんどん流れ、洪水のようになっていった。そこでテオは気付いた。先生が魔法を使ってフィービーに変なことを吹き込んだのだ。

「フィービー、ちょっと落ち着け。お前は魔法にかけられてーーー」

「偽物の愛なんていらない!!」

テオが説明しようとした刹那、フィービーは怒鳴る。フィービーの怒鳴り声など聞いたことがなく、テオの肩が震えた。
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