イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
「前は、なんでみんながそんなに騒ぐのかわからなかったけど、今は……想像すると、結構クる」
「そ、想像?」
「サイズがデカけりゃ、脱がせやすいだろうしな」
「ぬ、ぬがっ……んなっ、なっ!」
脳裏にありありと昨夜のことが蘇ったのは、言うまでもない。
顔を真っ赤にするわたしを見て、坂田くんは楽しくてたまらないって風に必死で吹き出すのを堪えてる。
な、なんなの、この余裕ぶった態度!
わたしばっかり振り回されて、不公平じゃない?
悔しくて、何か言い返してやろうとしたんだけど――
RRRR……
規則的な音が、室内のどこかから小さく響いた。