イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

小さくバイブレーションの音がして、枕元の携帯がメッセージを着信してることに気づいた。

そういえば、夢うつつに何度か音を聞いたような……
とのろのろ手を伸ばし、内容を確認する――恵美から?


【ずっと連絡してんやで、返事くらいせえや! 今夜は行けるんやろな!?】


ずっと、連絡……?

首を傾げながら画面をスクロールすると、恵美から何回もメッセージが入っていた。

【定員締め切りギリギリセーフやったで! ラッキーやな♪】
【7時半にギャリオンホテルな! 銀座の】
【会場はローズホール。そこの前で待ち合わせよ!】
【あたしは美容院行ってから行くから!】
【美弥子はどんな服で行くん?】

瞬く間に頭の中がハテナで埋め尽くされる。
一体なんのことだろう?

わけがわからないまま指を動かし、【ごめん、何の話だっけ?】って送ると。
速攻【ドアホ!】と返ってきた。

えー……アホはないんじゃない?

【約束したやろ、イブの婚活パーティー、一緒に行くって!】


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