イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
あぁ終わった。
終わっちゃった、わたしの恋。
砕け散った、欠片も残らないほど粉々に……。
ギリギリまで彼を信じていた自分が、滑稽で、惨めだった。
わたしは、一人ぼっちだ。
クリスマスなんて、どうでもよかった。
ウェディングドレスも、結婚式も、何もかもどうでもいい。
そんなの何も、なくていい。
大事なのは、そんなものじゃなかったんだ。
ただ、会いたい。
声が聞きたい。
笑ってほしい。
抱きしめてほしい。
それだけでいいのに。
もう叶わない、どれほど想っても。
だって彼は、わたしのものじゃないから――……。